湾岸用スペシャルサスキット誕生秘話
400~500馬力が簡単に出せ、タイヤの性能も上がり、最高速なども250km/h以上出せるチューニングカーが普通に手に入れられる時代になりましたが、サスペンションチューニングはと言うと、規制等の影響もあって遅れていました。キット物も数多く存在していましたが、私たちのドライビングスピードに対応できずに苦労しました。私たちはショックメーカーではないので、開発に関してはクラックスさんに協力をお願いし、ハイスピード走行用のサスペンションキット開発に乗り出したのです。
まずはピストンスピードの測定から始め、減衰力ラインの設定や減衰特性を決めるバルブの別作、シムの組み合わせ等を数十回以上テストしました。私の理想は、ストリートからサーキットまで使え、かつ、最低限の乗り心地の確保、たとえば「CDが飛ばない」「ドリンクホルダーが使える」などで、しかも「高速道路のギャップで飛ばない」「超高速域では弱アンダー気味であること」なおかつ「低速域ではノーズの入りを重視」等といったような、あらゆる状況で威力を発揮する非常に欲張りな開発思想で始めました。
そしてテストするうちに、減衰力テスターに表れない何かがあるということが分かってきました。それは、似たような特性を持つショックでも、使うバルブやシムによってフィーリングが変化したり、取り付け方やスプリングレートの種類や設定によって良くも悪くもなるといったことでした。それゆえ、キット化することによってバランスの良い組み合わせて使っていただけるようにしたのです。少量生産のためコスト高になってしまいましたが、既製品では決して味わえない、完成されたサスペンションキットとして自信を持ってお送りします。
2003SpecNew湾岸用サスキットPro開発コンセプト
発売してかれこれ数年が経ちますが、絶えずトップレコードを維持!装着車両もビギナーからトップクラス迄、スポーツ指向の幅広い層に愛用されております。しかし未だ立ち止まることなく開発は進んでおります。タイヤの18インチ化やサイド剛性の高剛性化ハイグリップ指向に成りよりダンパー性能が問われるようになり、ボディー剛性も上がりサスペンションセットもおのずと変わってきました。それらに対応する為に01specから数度のマイナーチェンジを水面下でおこなってきました。
現在ではフロントのピストン径を依り大口径化した物も最終テストを経て仕様変更に限りデリバリー開始となり良い結果を収めております。サスキットとしての完成度を上げる為とトータルのコストダウンを計る為スプリングシートと一体型のアッパーを独自のセット長で完成!
フロントダンパー長も依りロングに各部容積を限度まで拡大に成功しました。それらの変更により路面追従性が良くなりトラクションの増大(タイヤの接地性)を可能にしデフのイニシャル値も減らせことにもなりアンダーも減る傾向に成りました。堅くしたいけど堅くできなかった状況を少しは打開出来たようです。現在のSタイヤにマッチした減衰特性に変更し依りフリクションを減らしたNEW湾岸用サスキットプロにご期待下さい。現サスキットユーザーで有ればバージョンアップは最小限の費用で可能です。03ySpecをお試し下さい、きっと依り安全にタイムアップが可能に成ると思います。対応車種は順次拡大予定です。サーキット走行ストリートハイスピード仕様を意識してセットアップしておりますが、ストリート走行をも加味した特性にしてあります。
05ySpecとしてNEW理論を取り入れました。より進化するタイヤの性能とドライバーの技量アップに対応!しかしこのサスペンションKITを生かすも殺すも組付けのセットアップ次第です。各車両によっても車重等も違いますしコーナーウエイトも違うわけです、当然車高のセットも変わってきます。スプリングシートの位置とロッド長の調整は重要項目で全長調整はケースが短くなるデメリットが有るために採用しておりません、ロッド先端部の調整カラーでおこないます。
基本はスプリングにはプリロードを掛けません、ゼロタッチが基準なので組み付け時には2~3回脱着を繰り返す必要が有ります。レースの現場ではコンディション変化の対応に車高等の変更をミリ単位で行っております。
アライメント調整は当然の事、タイヤのエアー圧調整も重要です。ドライバーのサスペンション(マシン)に対する安心感はドライビィングテクニックの練習に没頭できます。我々は開発ドライバーとメカニック又ダンパーメーカーと綿密な打ち合わせ出来る環境を生かした、実戦的な完成型に近いサスペンションKITを供給していきたいと考えております。