1992年 N1 鈴鹿500km耐久レース

1992年 N1 鈴鹿500km耐久レース
1992年 N1 鈴鹿500km耐久レース
1992年 N1 鈴鹿500km耐久レース

1992年、鈴鹿500kmレースにスプリント仕様で参戦し、まずGT-Rのフィーリングや耐久レースのスタイルをつかみ取った我々セレクトレーシングチームは、JAF全日本レース格式であるN-1 500km耐久レースに挑戦しました。レース展開では不利な3人ドライバー交代制でありながら、国内のトップチームを相手にノントラブルで完走し、プライベート最上位の総合4位を獲得しました。GT-Rのセットアップに関する自信も得ることが出来、たいへん思い出深いレースでした。

■当時のエンジンスペック

・ノーマルSTDサイズピストン
・ダミーヘッド取り付けホーニング
・1.6mmメタルヘッドガスケット(圧縮比ダウン)
・強化バルブスプリング
・強化オイルポンプインナーギア(レーザー抜き加工)
・ノーマルカム(バルブクリアランス変更)
・各オイルクリアランスの精度アップ
・オイルパン(バッフルプレート加工)
・ニスモ05Uタービン(スラストメタル強化品)
・強化インタークーラーパイプ
・大容量550ccインジェクター

■エンジンパワー

予選:Boost 1.3kg/cm2 時 460馬力
決勝:Boost 1.1kg/cm2 時 410馬力
レブリミット:8,300rpm

予選・決勝で500kmくらい使用しました。レース後の点検で、まず、冷却水が1リットルくらい減っており、後でエンジンをばらすと、やはりヘッドやブロックに歪みが生じていましたが、メタルの状態は良かったように思います。しかし、シリンダーボア内のホーニングの目は消えかかっていました。このように、貴重なデータを得ることが出来、今では定番となったRB26 ステップ1チューンの方法が確立したのです。

※写真のドライバーは 澤 誠二郎